良い姿勢なのに腰痛が治らない?その意外な理由と対策/麻布十番・広尾マシンピラティス

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良い姿勢を意識しているのに腰痛が改善しない…

「良い姿勢を意識して生活しているのに、なぜか腰痛が治らない…」

このような悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか?

一般的に、猫背や反り腰は腰痛の原因とされており、「正しい姿勢を保てば腰痛は改善する」と思われがちです。しかし、実際には 「良い姿勢を意識しすぎることが逆効果になっている」 ことがあります。

今回は、その意外な理由と、腰痛を本当に改善するための方法について解説します。


腰痛改善=良い姿勢?実はそうとは限らない

良い姿勢を維持することは大切ですが、ずっと同じ姿勢でいることは筋肉を緊張させ、腰痛を引き起こす原因になり得ます。

実は、「姿勢と腰痛は関係がある」「関係がない」どちらの研究も存在するのです。

これが「姿勢と腰痛は関係がない」という研究になります。

脊柱の姿勢と腰痛の因果関係についてコンセンスがない

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31451200

良い姿勢を取れば良いという訳ではないのですが、間違ってはいけないのが悪い姿勢でも腰痛が起こる、身体への負担が高くなると言うことになります。

しかし、なぜ良い姿勢でも痛みが起きてしまうのでしょうか?

ここで一番の問題になるのが良い姿勢で固まっているということになります

良い姿勢だけで固まると

  • 常に背筋を活動し続けてしまう
  • 椎間板や関節に一定の圧力がかかり続けてしまう
  • 筋肉の疲労が溜まりやすくなる
  • かえって腰に負担がかかる

このように、 「良い姿勢を保つこと=腰痛改善」とは限らない のです。

 

さらに…

慢性腰痛の人は座っている時にある共通点があるのです。

それは…

座っている時に動きが少ない

慢性腰痛の人は座っている時に身体を動かさないのです。

じっと固まっていると言うことです。

海外の研究でも示されている通りです。

慢性腰痛患者は痛みのない人に比べて、より静的な座る行動をとる傾向があることが示されましたhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31422243/

これは良い姿勢でも悪い姿勢でも変わらず、同じ姿勢をとり続けてしまうことになります。

究極の話になりますが、

1通りの良い姿勢だけしかとれないより、悪い姿勢を100通り取れた方が結果的に痛みはないのです。

例えば、立っている時にずっと同じ姿勢、同じ重心のかけ方はできないですよね?左右どちらかの足に重心を移し返すのが普通だと思います。

しかし、デスクワークが出来始めたのはここ数十年の話で、さらにはスマートフォンやパソコンの普及によって、より座っている時間が長くなっているのが現状になります。

これは私の主観になりますが、何百年、何千年、何万年とかけて人間は進化を遂げてきた結果、2足歩行ができるようになったりしています。なので人間の進化の過程で椅子に長時間座るというものが獲得できていないのではないかと思っています。

なので人間は長時間同じ姿勢で座っていることが不可能な生物と考えることができます。

そのため、適度な「動き」が必要になるのです。


慢性腰痛のこれがダメ

慢性腰痛の問題点は固まることとお伝えしましたが、さらに詳しく説明すると…

腰背部で固まることが大きな原因となります。

腰や背中の筋肉を緊張させて、姿勢を止めてしまう。

これが1番の問題です。

そのため、動くようにしようとしても腰背部で運動してしまう可能性が高いのです。

腰痛を本当に改善するためには、 「良い姿勢を維持すること」よりも「適度に動くこと」 が必要。

さらに、「腰背部を過剰に使わずに動くこと」が重要になります。

それでは腰背部を使わずにどう動けば良いのか?

おすすめエクササイズ

デスクワーク腰痛におすすめのエクササイズをお伝えします。

背骨を動かすワーク

まずは固まっている腰背部を動かせるようにしましょう。

・壁に背中をつける

・そこから背骨を一つずつ剥がしていく。

・この時に腹部を使いながら背骨を丸めていく。

骨盤を動かすワーク

仕事中にできる簡単エクササイズになります。

やり方は簡単です。

・骨盤を後ろに倒す。これよって背骨が丸くなる。

・次に骨盤を起こしてくる。これによって背骨が起き上がってくる。

・注意点としては腰で動かないようにする。お腹がふんわり使えていればOK。

になります。

まとめ

「良い姿勢を意識しているのに腰痛が治らない…」という方は、姿勢を意識しすぎるあまり 「動きを制限してしまっている」 可能性があります。

腰痛を予防・改善するためには、 「良い姿勢」だけでなく、「適度な動き」 を取り入れることが大切です。

ぜひ、今回の内容を参考に、仕事中にも取り入れてみてください。

また、実際のレッスンではこのようなお悩みにもしっかりとお答えして一人一人にあった最適なセルフエクササイズも提供しています。

ぜひ、一度ご相談ください。

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